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映画予告
主演 トニー・レオン

香港生まれ。18歳のときTVBの訓練所試験に合格し、翌年に正式契約。TVを中心に活躍した後、1983年頃から映画に出演する。スタンリー・クワン監督の「地下情」(86)を経て、台湾のホウ・シャオシェン監督作「非情城市」(89)で国際的な俳優に。
「恋する惑星」(94)のウォン・カーウァイ監督とは「楽園の瑕」(96)、「ブエノスアイレス」(97)、「2046」(04)など多くの作品に出演し、名コンビとなる。同監督作「花様年華」(00)でカンヌ国際映画祭コンペティション部門の男優賞を受賞。
トラン・アン・ユン監督「シクロ」(95)やアンディ・ラウとの共演で大ヒットを記録した「インファナル・アフェア」シリーズ(02、03)にも主演した。その他の出演作に、ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作「ラスト・コーション」(07)、歴史大作「レッドクリフ」2部作(08、09)など。
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感想
1980年代、無一文で香港に渡った野心家のチン・ヤッイン(トニー・レオン)は悪質な違法取引を通じてビジネスの足場を築く。そして株式市場の波に乗ると、資産100億香港ドルの嘉文世紀グループの創始者となり、一躍時代の寵児となる。株式市場で株の値がどんどんあがり面白いように事業が成功していく。富と権力を利用し、さらに投資を行うとそれが全て成功していく。この世の栄耀栄華を極めるが、汚職対策独立委員会(ICAC)の捜査官ラウ・カイユン(アンディ・ラウ)らによって不正取引の捜査を受ける。ラウ・カイユンの執念の捜査によってチン・ヤッインの不正が暴かれることになる。
トニー・レオンが無一文からどんどんのしあがっていく姿は面白かったが、悪質な取引での成功だったのでいつかは逮捕されるだろうなと思ってみていた。悪いことをしたら悪い結果になるという因果応報を知っていれば、どれだけ悪いことで成功しても虚しい気持ちになる。
栄耀栄華を極めて周りに集まってくる者は、お金目当てで集まってきただけで本当の仲間ではない。お金が得られなくなれば簡単に見捨てられてしまう。金の切れ目が縁の切れ目、と昔からいわれるとおりで助け合うという気持などさらさらない。
捜査官のアンディ・ラウの執念の捜査もよかった。捜査のせいで家族を危険な目にあわせてしまうが、それでも捜査を諦めずトニー・レオンを追い詰めていく姿はカッコよかった。
本作は、悪事で得た富や名声は必ず自分に悪い結果となって返ってくるという教訓になる映画になっています。富や名声は善いことをして得たいものです。
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